新しく興味や知識を広げるのではなく、
延々と好みのジャンルや本を読み続ける。
それも一度二度ではなく、10週目を越えていく。
ほとんど原文が頭に入っているにも関わらず。
そういった、本に“以居心地”を見出すことも出来る。
何度も見た映画、内容を知り尽くしたゲーム。
展開やあらすじを知っている安心感。
何度繰り返しても得られるもの、維持されるもの。
関わっている時間が好ましいというのは、
家族や友達に通じることではないか。
新しい本を買ってはみるけど、気付くと昔の本を
本棚から引っ張り出している。
読書で大切にしたい事は、本で過ごす時間である。
それが知り尽くした本であれ、安らぎに繋がるなら喜ばしい。
昔からあるものばかりだと、刺激に欠ける。
新しいものには、馴染みが足りない。
新旧を言ったりきたりしているうちに、勝手に年をとる。
そのとき手元に自分を楽しませてきたものがあるのなら、
よい読書をしてきたと思えるだろう。
2015年09月16日のエントリー
読書の秋 居心地偏
2015年09月16日 · コメントは受け付けていません。 · 季節のコラム
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